1人あたりの顧客獲得コスト

http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0509/sb.htm

また、現在の状況として、1ユーザーあたりの顧客獲得費用は3.7万円かかり、その内訳は営業インセンティブや営業直接費に2.3万円、無料キャンペーン費用や初期設定費に1.4万円かかっていることを発表。また、実際に街頭で申し込みを行なっても、無料キャンペーンを超えて課金ユーザーになる比率は60〜70%台にとどまっていることなどが明らかにされた。

「60〜70%にとどまっている」といえば、「まだまだだな」と思うし、「60〜70%にも達している」といえば、「すごいなぁ」ということになるだろうか。
このへんの感覚は微妙だ。
Yahoo!BBモデルは、ADSLの会員をベースとして複数のサービスで収益をあげていくモデルだ。
会員獲得コストが高くついても、1度会員になれば、なかなか退会しないだろうという思惑もあるだろう。(当然、いろいろなサービスを受けてしまえばしまうほど、退会しにくくなることも事実だ。個人的な経験から言うと、プロバイダーなどでもそうだが、入会は簡単だが、退会はおそろしく面倒というのがこの手のサービスの特徴なんで)

1人あたり月にどの程度の粗利が見込めるのかがよくわからないが、それにしても獲得単価は思ったより高い。
日経ビジネスだったかに載ってたときは確か3万円台だと記憶しているのだが、街頭キャンペーンのインセンティブが重しになったりしているのだろうか?
1人あたりの顧客獲得単価については、消費者金融エステあたりはかなり高いはずなのだが、もともと利益率が良いからね。インフラ業で5万円台ってのはどうなんだろうな。
計算狂えば、あっとういう間に行き詰まりそうな危うさもあるなと。

あまり関係ないけど、Yahoo!BBモデムを街頭で配っている人たちってのは光通信の代理店として必死に無料で携帯配っていた人たちと近いな。
Yahoo!BB代理店制度も同じように自分が配ったモデムからあがる収益のいくらが永続的に貰えるというようなインセンティブがあったりするのだろうか?