患者になること

ドラッカーは「よく知られたことではあるが、二週間、自分が患者となって入院してみることほど、医者の技能を高める方法はない」と言っている。

自社がクライアントになってみるという経験は重要だ。特にサービス業の場合、自分がそのサービスを受ける立場にたってみることは、自分の愚かさや足りなさを省みるうえで欠かせないことかもしれない。サービスは、サービスの受け手になって初めてその価値を知る。「顧客志向」というスローガンを掲げるよりはよっぽど効果的なことかもしれない。